オトクな海外旅行が大好き!ようさん(@yousankaigai)です。
“海外旅行のお守り”ともいえるのが海外旅行保険。
海外旅行保険の補償内容や補償金額は確認した人も多いと思います。
ですが、実際に現地で通院するとなった場合、支払いはどうすればいいかをご存知でしょうか。
支払いの仕組みを知っていることはとても重要です。
特に重要なのはキャッシュレス診療」という仕組みです。
このサービスがついていないと、現地で病院にかかったときに、高額な医療費を一度実費で立て替える必要が出てきてしまいます。
今回はキャッシュレス診療とはどんなサービスなのか、実際の流れや注意点をまとめました。
目次
海外旅行保険のキャッシュレス診療とは?
キャッシュレス診療とは、海外旅行保険を提供している会社が現地の病院と提携していて、その病院の治療費をその場で立て替えてくれる仕組みです。
海外旅行中に何か事故などにあった場合、海外旅行保険に加入していたとしても、費用を一度自分で支払い、後日保険会社に申請して精算手続きを行うのが通常フローとなります。

基本的には後日保険会社へ申請→支払いとなります。
中でも治療費に関しては、海外の場合はかなり高額になります。
少額であればいいのですが、下手をすると数十万円、数百万円にもなります。そうなってしまうと、そもそも立て替えることが難しいですよね。
この場合に役立つのがキャッシュレス診療なんです。
キャッシュレス診療だと、この高額な医療費を立て替える必要がなく、保険会社が直接病院とやりとりをして、支払いを代行してくれます。
保険会社と病院が提携しているため、保険会社と契約がある旨を示せば、病院側は後日保険会社に直接請求するように手配するワケです。
このように、海外旅行保険においてキャッシュレス診療サービスの有無は超重要です。
キャッシュレス診療はだいたい付いている
一度チェックするに越したことはないですが、現在ではほぼすべての海外旅行保険においてキャッシュレス診療のサービスが付いています。
もちろんクレジットカードに付帯する海外旅行保険でも適用されます。
気になる方は一度保険の説明事項を確認するようにしましょう。
キャッシュレス診療の利用の流れ
では、具体的にキャッシュレス診療を利用する方法、具体的な流れを説明します。
- 1) 保険会社やクレジットカード会社の緊急デスクに電話する
- 2) 緊急デスクにて提携医療機関の診療予約をする
- 3) 指定された医療機関に行き、受診する
ポイントはまず緊急デスクに連絡をするということ。
海外の医療機関どこでもキャッシュレス診療に対応しているわけではありません。保険会社が提携している医療機関で受診する必要があります。
後ほど説明しますが、そもそも提携医療機関は非公開の場合が多いです。
受診をスムーズに進めるためにも、いきなり病院に行くのではなく緊急デスクから医療機関の予約するようにしましょう。
退院して帰国しました。クレジットカードに自動付帯されている海外旅行保険だったのですが、超高額入院費用は病院と保険会社のやりとりで立替すら無し、帰りの航空券は立替て後日保険会社が支払ってくれるそうです(腰をやられたのでビジネスクラス分全額)。保険超大事!病み上がりのソフトクリームpic.twitter.com/CytzWYwk1n
— プロソフトクリーマー森川 (@softcream_world) February 4, 2018

150万円を実費で立て替えるってかなりツラいですよね汗
上記のような場合はかなりレアケースだと思いますが、緊急搬送などでは日本人とわかると日本人の対応が多い(=提携医療機関である可能性が高い)病院に搬送してくれるケースが多いかと思います。
なお、緊急デスクの連絡方法は基本的に国際電話になりますが、保険会社によっては電話以外の手段でも受付しているようです。
例えば、東京海上日動では、LINEでの受付も実施しています。

なお、クレジットカードの海外旅行保険の場合、カードを海外に持参している必要はありませんが、緊急デスクに電話した際、カードの券種や番号を聞かれるケースがあります。
メインのカードではない場合(自宅に置いていく場合)、カードの情報はメモしておきましょう。
3. キャッシュレス診療の注意点
キャッシュレス診療はとても便利なサービスですが、注意点がいくつかあります。
提携している医療機関のみ対象
上述のように、キャッシュレス診療はどこの病院でも可能というわけではありません。
保険会社の提携医療機関のみとなります。
各国の首都、主要な観光都市など日本人が多い地域ならいいのですが、それ以外のマイナーな国や都市では提携医療機関が限られるorない場合もあります。
なお、各保険会社は提携病院の詳細はほとんど公開されていません。
この非公開となっている理由は、利用者が保険の手続きを知らないままいきなり病院にいって「保険が使えない」という事態を防ぐためだと思われます。
例えば、大手保険会社の1つである三井住友海上は、国別のキャッシュレス診療対象の医療機関数を公開していますが、実際の病院の名称は非公開です。
支払い不要となるのは補償の範囲内のみ
海外旅行保険の補償の範囲内の病気やケガでしか医療費は支払われません。
こちらは当然といえば当然のことですね。
補償の範囲外になる代表的な事例は以下のようなものです。
- ・出産およびそれに伴う診療
- ・旅行前からかかっていた病気の悪化
- ・歯科疾病
- ・危険なスポーツやレジャーでの負傷
- ・故意または重大な過失による負傷
少し注意したいのは持病の悪化です。
慣れない海外という地域で体調を崩してしまい、結果的に持病が悪化してしまうケースは多々あります。
この場合、海外旅行保険の補償範囲外になってしまいます。
海外旅行に行く前に主治医とよく相談をして、薬を調整したり、体調を崩さないための予防策を確認しておきましょう。
家族特約の多くはキャッシュレス診療適用外
クレジットカード付帯の海外旅行保険では、家族特約がついていることがあります。
家族特約とは、クレジットカードの会員本人だけでなくその家族も会員同様に海外旅行保険が適用されるというものです。
この家族特約で海外旅行保険が適用となったとしても、基本的にキャッシュレス診療はカード名義本人以外は対象外なります。
一部利用できるケースがありますが、本人確認のための手続きにかなりの時間や手間を要することも。
家族特約の利用を見込んでいる時には、加入者以外にはキャッシュレス診療は適用されないということを念頭においておきましょう。
ちなみに家族カードを発行していれば、その家族カード自体は本人名義なのでキャッシュレス診療が利用できます。
まとめ
キャッシュレス診療は海外でのケガ・病気のときにかなり心強いサービスです。
便利な海外旅行保険のキャッシュレス診療ですが、
- ・緊急デスクに連絡しなければならないこと
- ・利用できる医療機関が限られていること
- ・家族特約では利用できないこと
など、注意すべきポイントがあることも理解しておきましょう。

海外旅行保険に加入してない、よくわからない方は持っているだけで海外旅行保険が適用されるエポスカードを作成しておきましょう!
クレジットカードは海外旅行保険が付いていたり、海外での支払いに利用できたり、メリットがとても多いです。知っておくと海外旅行をオトクにできますよ!