クレジットカードの有効期限について、意識したことはありますか?
お手元にあるクレジットカードを見るとわかるのですが、クレジットカードの表面に「有効期限」という表記があります。
しかし、クレジットカードを初めて利用する方などは有効期限と言われてもあまりピンときませんよね。
そこで今回は「クレジットカードの有効期限」について様々な視点から見ていきます。
・学生や新社会人の方で初めてクレジットカードを発行した方
・更新の仕方がわからない方
という方は、是非参考にしてみてください!
目次
有効期限がないクレジットカードは存在しない
全てのクレジットカードに有効期限は存在し、例外はありません。
そのため、クレジットカードを発行した際には「いつまで使えるのか?」を確認する必要があります。
では、有効期限の見方や更新時について詳しく見ていきましょう。
クレジットカードの期限を知る方法
有効期限はクレジットカードの表面に、「有効期限 ○/○」と表記されている場合がほとんど。
基本的には「月/年」の順で数字が並んでいるため、
例えば
「有効期限 10/22」
の場合には、2022年10月を指します。
また、有効期限は指定月の月末となっています。なので、10月であれば10月31日まではクレジットカードが使えるという意味です。
初めてクレジットカードを発行する方は、覚えておきましょう。
期限が迫ると自動的に新クレジットカードが手元に届く
基本的に、更新時期が近づくと手続き無しで新しいクレジットカードが登録住所に届くようになっています。
しかし、
・引っ越しをした
・長期間他の場所で生活をしている
上記のような場合には注意が必要です。新しいクレジットカードが届かないという状況になってしまいます。
特に引っ越しをした場合には、登録住所を変更する手続きを行いましょう。
クレジットカード受け取り時には本人確認書類を用意
クレジットカードは、新規でなく更新した場合でも、本人確認ができるものを用意しなければ受けとることができません。
また、本人以外の方が受け取れない点にも注意が必要です。
・マイナンバークレジットカード
・パスポート
・運転免許証
クレジットカード受け取りの際には、上記のような確認書類を用意しておくとスムーズに受け取れます。
必ずしも有効期限が更新されるわけではない
クレジットカードの有効期限が切れる時期には、再審査が行われることになります。
計画通りにしっかりと返済を行っている場合には問題ありません。
しかし、もし「クレジットヒストリー(クレジットカードの過去の利用情報)」に傷がついている場合には、そのまま解約となる可能性もあります。
というのも、クレジットカードの支払いを延滞するとクレジットヒストリーに傷がつき、その結果、信用に値しないと判断されてしまうからです。
なので、今使っているクレジットカードを使い続けたいと考えている方は要注意です。
有効期限を定めるメリット
次に、「なぜクレジットカードに有効期限があるのか」という点をご紹介。
その理由は大きく分けて3つに分かれます。では、それぞれを見ていきましょう。
1. セキュリティが強化される
従来のクレジットカードは磁気ストライプ型のものがほとんどでしたが、今はセキュリティが強いICチップ型のものが主流です。
もし有効期限がなくずっと同じクレジットカードを利用していれば、いくらセキュリティ技術が発展しても、自身の持っているクレジットカードに投影されることはありません。
有効期限を設け更新することが、利用者のより安全なクレジットカード利用に繋がっています。
2. クレジットカードの耐久力を回復する
いくらクレジットカードが丈夫なものとはいえ、モノには耐久力というものがあります。
使えば使うほどクレジットカードは劣化していき、仮に更新することがなければ急にクレジットカードが使えなる可能性もあるでしょう。
定期的に新しいクレジットカードと切り替えることで、クレジットカード本体の耐久力を回復し、より利用者が便利に活用できるようになっています。
3.クレジットカード利用者の信用性が高まる
クレジットカードを無事更新することができると、そのクレジットカード利用者の信用性は高まります。実際に、クレジットカードの更新後に利用枠が増えたという方も多く見られるくらいです。
有効期限を設けることは、利用者とクレジットカード会社のより良い関係を保つ方法の1つと言えるでしょう。
固定費の支払い情報は「洗替」される
多くの方がクレジットカードで固定費を支払いされるかと思います。
固定費とは光熱費やネット料金などを指します。しかし、クレジットカード更新時の手続きを不安に思う方も多くいます。
というのも、更新すると、クレジットカード番号が変わってしまうからです。
しかし、基本的にそういった固定費支払いサービス情報というのは、更新する際に自動的に引き継がれます。
この自動引き継ぎサービスのことを一般的に「洗替」と呼びます。
なのでクレジットカード更新をしても、面倒なことは全くありません。
クレジットカード会社によっては「洗替」されない場合もある
「洗替」というのは、あくまでのクレジットカード発行会社が提供するサービス。
全てのクレジットカード会社が「洗替」をするわけではありません。
そのため、クレジットカード情報を登録している支払い先をリスト化をおすすめします。
また新しいクレジットカードが届いた後に、洗替がされているか心配な登録先に問い合わせることも可能。
固定費の支払いが行われない、というトラブルを避けることができますね。
ただ洗替について、1点注意点があります。
ネットショッピングサイトでクレジットカードを登録してる場合には洗替がされません。
洗替は基本的に公共料金や月額料金の支払い情報を引き継ぐものです。
しかしネットショッピングサイトに登録しているクレジットカード情報は新しいものへ引き継がれないません。
なので、インターネット上で新しいクレジットカードへ変更する手続きが必要です。
リボ払いをしている方は注意が必要
先述した通り、クレジットカードが更新されず解約となってしまうケースもあります。
そのケースにおいて注意しなければならないのが、リボ払いの支払いが残っていた場合。
解約されたクレジットカードの支払いはリボ払いであっても、一括で請求されることになります。
クレジットカード会社と交渉するという手段もありますが、一度に多額の請求をされてしまう可能性も十分あります。
リボ払いをしている方は、日頃から信用を落とさないようにしっかりと計画的にクレジットカードを利用しましょう。
クレジットカード更新の際に注意すべきポイント
最後に、クレジットカードを更新する時に注意すべきポイントについて、2点ご紹介していきます。
更新したからといって気を抜かず、しっかりと注意点を抑えておきましょう。
1. 古いクレジットカードはすぐに処分
古いクレジットカードは、基本的にしっかり管理できれば処分は不要。なので、家に置きっぱなしにしておいても特に問題ありません。
しかし、古いクレジットカードから読み取れる情報があることも事実です。
もし道端で落としたり、空き巣に入られたりした場合には不正利用されるリスクがあります。
有効期限が切れたクレジットカードは使えなくなるので、基本的には「デザインが気に入っていた」などのような特別な理由が無い限りは処分するようにしましょう。
2. できるだけ細かくハサミで切り刻む
「クレジットカード処分 = ハサミで切る」
というイメージが強いですが、重要な部分を切らなければ意味がありません。
特に、
・磁気ストライプの部分
・ICチップの部分
・セキュリティコード
・クレジットカード番号
については判別がつかないようにしなければ、情報を抜かれてしまう可能性が残ります。
また、細かくハサミで切ることで不正利用される可能性はほぼありませんが、それでもさらに用心したい時には複数回に分けてゴミへ出すと万全です。
間違ってもクレジットカードをそのまま捨てるのは避けるようにしましょう。
3. クレジットカードの裏面へのサインを忘れずに
クレジットカード裏面には名前をサインするスペースがありますが、実はこのサインには極めて重要な役割があります。
それは、「クレジットカードの保有者である証明」
サインがなかった場合、クレジットカード決済が認められなかったり、また「補償の対象外」とまでされたりするケースもあります。
例えば、クレジットカードを不正利用された場合、通常クレジットカードに付帯している「盗難補償」により保有者は守られます。しかし、サインがなく補償の対象外となってしまった場合、クレジットカードの停止までに行われた不正利用は全額自己負担。
補償に守られることはありません。
今すぐ、クレジットカードの裏面にサインしているか確認をしましょう。
まとめ
クレジットカードの有効期限は非常に重要なものであると紹介してきました。
更新する時にするべき点をまとめると、以下のように。
・固定費を自動支払いにしている支払い先をリスト化しておく
・本人確認書類を用意しておく
・住所変更には注意しておく
・古いクレジットカードは早急に処分する
ただ、注意点にさえ気を付ければ更新もスムーズに済むため、それほど身構える必要もありません。
更新を無事に済ませ、新しいクレジットカードで便利な生活を送りましょう!