留学者数は年々増加の一途をたどっています。
2週間程度の短期留学だけでなく、半年、あるいは年単位で留学して見聞を広める方も増えてきました。
留学する際には海外旅行保険あるいは留学保険への加入が必須。
でもそもそもだけど、
「どうして保険への加入が必要なんだろう」
「海外旅行保険と留学保険ってどう違うんだろう」
と思っている方もいるのではないでしょうか。
ここでは留学保険の基礎知識や海外旅行保険との違い、どちらを選ぶべきかまとめました。
夏休みに留学される方は特に参考にしてみてくださいね。
目次
海外留学に保険の加入は必須
まず冒頭でも述べたとおり、海外に行くにあたり保険は必須です。
海外では、日本とは全く異なる環境で、何が起きるかわかりません。例えば、いきなりテロが発生したり、またはスリにあって盗まれてしまったり。
または怪我をしたり、現地の食べ物を食べたら病気になったりと、日本ではおきないと思っているようなことが、起きるのが海外。
しかも現地の病院で治療すると、保険がなければ10万〜100万は軽く超えるくらい、高額な治療費を請求されます。
もし留学先でそんな金額を支払うことになったら、せっかくの留学が台無し。
なので、海外で留学行くなら、保険への加入は必須なんです。
ちなみに、僕が留学した語学学校では、保険加入を強制されたくらいです。
海外留学する際の保険の種類
海外留学する際に想定すべき種類としては、
1, 海外旅行保険
2, 留学保険
この2つになります。
海外旅行保険については、海外行く際にまず考える保険として有名です。
中には、クレジットカード付帯の海外旅行保険を活用した方もいますね。
2つ目に、留学保険というのもあります。
ただ、この留学保険を知っている方が意外と少ないです。
という僕も正直、最近まで存在さえ知らなかったのですが。
留学保険とは何か見ていきます。
そもそも留学保険ってなに
留学保険とは留学中のトラブルをサポートしてくれる保険です。
意味としては、言葉のままですね。
留学先で病気になったり、スリや泥棒の被害にあったりしないとも限りません。むしろ日本での生活よりもトラブルリスクは高いと思って間違いはないでしょう。
言葉が通じない土地でトラブルに巻き込まれたらなんて、想像するだけで心細いですよね。
留学保険は、海外留学保険で対象外である、現地生活に関する補償が付加されています。
トラブルを考えると加入していた方が安心ということは間違いありません。
でも、留学保険のデメリットが加入料金ですね。
渡航国や補償内容、保証期間によりますが、長期留学となると20万円以上の掛け金になってしまうこともあります。
留学でただでさえお金が必要なのに、これだけ高額の加入料金を払うのはちょっと財布にダメージが大きいですよね。
海外旅行保険と留学保険の違いとは
海外旅行にフォーカスしている保険として、海外旅行保険。
留学の際のトラブルを金銭的にサポートしてくれるのが、留学保険。
海外旅行保険は一般に留学保険よりもぐっと加入料金が抑えられます。
さらにクレジットカードによって、海外旅行保険が料金なしで付帯するので節約もできますね。
「それなら海外旅行保険でいいじゃない、高価な留学保険はいらないのでは?」
とは誰もが思いますよね。
そこで、留学保険と海外旅行保険の違いを比較してみました。
海外旅行保険/留学保険どちらも補償対象
基本的に、海外旅行保険が補償している項目は、留学保険も網羅しています。
■ケガや病気の補償
海外旅行中に発生したケガや突然の病気の医療費をサポートしてくれます。保険によっては病院の紹介などをしてくれることも。
■個人賠償責任の補償
海外旅行の間に他の人をケガさせてしまった、あるいはホテルの備品などを壊してしまった場合に保険金が支払われます。
■携行品の補償
渡航する国によってはスリが横行していることもあります。また日本ほどの丁寧さで手荷物を扱われることはまず無いと思っていいでしょう。
旅行中にカメラが壊れたり、バッグを紛失したりした時に損害を補償してくれます。対して留学保険は、海外旅行保険の補償内容も含まれています。
留学保険のみの留学に特化した補償項目
留学保険の補償内容のほかに以下の補償です。
正確な補償内容については、保険会社によって異なるよう。
■留学生賠償責任の補償
海外旅行保険にある賠償責任では網羅できない範囲を補償可能。例えば生活するアパートで水漏れ事故を起こしてしまった場合、留学保険であればそんな状況でもカバーされます。
■留学生活用動産損害の補償
携行品、つまり持ち歩いていた物だけでなく、住居に置いていた物が盗まれた時などに補償金が支払われます。
■留学生継続費用の補償
留学中に留学生の扶養者に万が一のことがあると、費用面で留学を諦めざるを得ないかもしれません。そんなシチュエーションをフォローしてくれる内容です。扶養者が死亡や高度障害になった時に留学費用を補償してくれます。
■緊急一時帰国費用
留学中に家族の脂肪や危篤で日本に一時帰国した際、往復の交通費や宿泊費が補償されます。
■学業費用補償
留学生本人や扶養者の万が一が起こり、学校を退学しなければならなくなってしまった状況で、損害を受ける学費の一部を補償してくれます。
ここで説明した補償内容は保険によって違います。
加入前には補償内容をしっかり確認してくださいね。
海外旅行保険と留学保険の補償項目の比較表
実際に、2つの補償項目を比較表としてまとめました。
補償内容 | 海外旅行保険 | 留学保険 |
---|---|---|
ケガや病気の補償 | 〇 | 〇 |
個人賠償責任の補償 | 〇 | 〇 |
携行品の補償 | 〇 | 〇 |
留学生賠償責任の補償 | × ※ | 〇 |
留学生活用動産損害の補償 | × ※ | 〇 |
留学生継続費用の補償 | × | 〇 |
緊急一時帰国費用 | × | 〇 |
学業費用補償 | × | 〇 |
※特約で付けられる場合もある
※補償項目名や補償内容の詳細については、保険会社によって異なります。
当たり前ではありますが、留学保険の方が幅広く、かつ留学生のニーズに合わせた内容になっています。
補償金額についても、保険会社によって異なるので注意です。
注意点:アパート/ルームシェア/ホームステイにより、対象外になることも?
生活スタイルによる、海外旅行保険と留学保険の違いを注意しましょう。
滞在先が宿泊施設の場合は、海外旅行保険でも網羅できます。
宿泊施設とは、ホテル・ホームステイ・寮などがあたります。
その一方、アパートなどの住居施設でのトラブルは、留学保険のみが適用可能。
つまり、住居施設においては海外旅行保険では対象外の場合がほとんどです。
結構、把握していないことがあり、トラブル起きてから、「知らなかった」とならないように注意が必要です。
留学中にアパートやルームシェアなどの賃貸物件に暮らす予定の方は留学保険への加入が良さげですね。
海外旅行保険と留学保険を選ぶ際のポイント
いろいろ説明しましたが、迷ってしまうのが正直なところ。
留学保険は補償内容が充実しているものの、料金が少し高額です。
海外旅行保険はお手頃、もしくはクレジットカード付帯の海外旅行保険なら無料。
ただ、「もしも」、のことを考えると、補償内容が心もとないような印象を受けます。
決めるポイントとしては、
・どこに住むのか
・留学保険の補償項目が必要かどうか
・留学期間が90日未満かどうか
を見ておくとよいかと思います。
住む場所としては、宿泊施設か住居施設かの違いで、海外旅行保険か留学保険かを決められます。
当たり前ですが、留学保険の補償項目が必要と思えば、多少高くても加入すべきですね。
また、90日未満の留学期間であれば、海外旅行保険がオススメ!
短期留学はクレジットカード付帯の海外旅行保険でOK
90日未満の短期留学であれば、海外旅行保険の補償で十分です。
短期留学だとほとんどが、ホテル、ホームステイ、寮かと思います。
しかも、クレジットカードには、海外旅行保険であれば加入料金が不要なんです。
お金がかかかる留学で、海外旅行保険が無料で利用できるのは、ありがたい。
ただ注意として、クレジットカード付帯の海外旅行保険は、2種類の利用条件があります。
その利用条件は、自動付帯か利用付帯かです。
詳しくまとめたので、こちらの記事を参考にしてください。
まとめ
以上、海外旅行保険と留学保険の違いについて紹介しました
90日未満の海外留学であれば、海外旅行保険でほぼ問題ありません。
しかも、クレジットカード付帯の海外旅行保険であれば、原則無料で利用できます。
しかも複数枚にクレジットカードを持つことで、補償額を上乗せすることも可能!
ただ留学保険が必要なケースとして、アパートやルームシェア生活、あるいは90日を超える長期留学の場合は、万が一に備えて留学保険に加入するのもありです。
自分の留学内容に合わせて保険も検討してくださいね。