「航空機遅延保険って何だろう…」
と感じている方。
航空機遅延保険とは、飛行機が遅れたり、欠航になったりしたときに活用する保険です。
これを知っておくことで、急なトラブルでも余分な費用を支払う必要がありません。
とはいえ、具体的な補償内容などは、なかなかわかりにくいですよね。
そこで今回は、航空機遅延保険の内容、必要な書類、注意点について紹介します。
まずは航空機遅延保険について、ざっくりと知りましょう。
目次
航空機遅延保険ってなに?
航空機遅延保険とは、飛行機のトラブルで利用できる保険です。
飛行機が遅れたときや飛行機が欠便した際に、必要となった費用を負担してくれる保険。
例えば、
・出発地からの飛行機が遅れた、欠航になった
・乗り継ぎする予定が、最初の飛行機が遅れたために乗れなかった
などです。
このときに支払った
・ホテル代
・食事代
・衣服など身の回りの損害
・交通費
などを負担します。
航空機遅延保険の補償内容
具体的な補償内容を表にまとめました。
概要 | 適用条件 | 補償内容 | |
---|---|---|---|
乗継遅延費用 | 飛行機に乗り遅れたときの補償 | ・飛行機の遅延により、乗り継ぐ予定の飛行機に間に合わなかった ・到着予定時刻から4時間以内に、他の飛行機に代替えできなかった |
宿泊料金や食事代 |
出航遅延/欠航/搭乗不能費用 | 搭乗予定の飛行機が4時間以上の遅延、もしくは欠航した場合の補償 | ・予約していた飛行機が4時間以上遅れた ・飛行機が欠航した ・出発予定の時間から4時間以内に、代替えとなる他の飛行機に搭乗できなかった。 |
宿泊料金や食事代 |
受託手荷物遅延 | スーツケースなどの受託手荷物が到着時に手元になかった場合の補償 | ・目的地に到着後、6時間以内に受託手荷物が目的地に運搬されなかった | 衣服や身だしなみなど必要な物の購入費用 |
受託手荷物紛失 | スーツケースなど受託手荷物が届かない、紛失した場合の補償 | ・受託手荷物が到着から48時間以内に届かない ・受託手荷物が運搬中に紛失した |
到着から96時間以内に目的地で購入した衣服などの費用 |
補償額は、保険会社やクレジットカード会社によって異なります。
注目点は、補償される内容は宿泊代、食事代、衣服などの費用であることです。航空券の代金が補償されるというわけではありません。
よく勘違いするポイントなので、覚えておきましょう。
航空機遅延保険の請求に必要な4つの書類
航空機遅延保険の申請には、4つの書類が必要です。
・欠航証明書・遅延証明書
飛行機が欠航、遅延したことを証明する書類。航空会社のサイトで、便名を入力すると証明書が表示されます。電車の遅延証明書と同じですね。
・ホテル/お店の領収書
遅延や欠航により、利用したホテルやレストランなどの領収書。
この領収書がなければ、補償されなくなってしまうので、無くさないようにしましょう!
・航空券やEチケット
予約していた航空券の証明書。Eチケットはメールで届くため、印刷しておくこと。
遅延証明書と合わせれば、「この飛行機に乗る予定だった」ということの証明になります。
・パスポートのコピー
パスポート番号と顔写真が載っているページのコピー。本人確認のために必要です。
航空機遅延保険の注意点
航空機遅延保険を利用するときは、注意点があります。
1. 航空機遅延保険には適用条件があること
表にも記載した通り、それぞれの補償内容には条件があります。
1分でも飛行機が遅れたからといって、保険を利用ができるわけではないんです。
例えば、飛行機の遅延でいうと「4時間を超える遅れ」が条件だったり、
受託手荷物の遅延では、「6時間以内に荷物が届かなかった」場合だったり。
4時間以上時間かかると思って飲食して、
3時間50分で離陸したら、その食事代は自己負担になってしまいます。
2. 実費であること
請求する費用は「実費」であることが条件です。
この費用の証明には、領収書が欠かせません。領収書をなくせば、保険を受けることは不可。
必ず利用したホテルやレストランで、領収書をもらいましょう!
3. 利用条件がある
中には、航空機遅延保険が付帯しているクレジットカードがあります。
クレジットカードの保険には利用条件があります。
・自動付帯:カードを持っているだけで保険が適用。
・利用付帯:旅行に関する費用をクレジットカードで支払った場合のみ適用。
もしもあなたのカードが利用付帯であった場合、旅費の一部をクレジットカードで支払っていなければ、保険は利用できません。
事前に自動付帯か利用付帯か、確認しておきましょう。
まとめ
以上、航空機遅延保険について、わかりやすく解説しました。
おさらいすると、この保険は飛行機が遅れた、欠航になった場合に利用できるものです。
補償内容は、
・乗継遅延費用
・出航遅延・欠航・搭乗不能費用
・受託手荷物遅延
・受託手荷物紛失
の4つです。
そしてこれらの補償を受ける際には、
・欠航証明書/遅延証明書/手荷物紛失証明書
・ホテルやレストランの領収書
・航空券やEチケット
・パスポートのコピー
が必要です。証明するものがなければ補償を受けることはできませんので、忘れないよう、無くさないようにしましょう。
条件については特に注意しながら、トラブルの際はぜひ活用してみてくださいね。